魅力あふれる公園づくりを目指して | KATCH キャッチネットワーク

特集
刈谷市

2025年1月8日

魅力あふれる公園づくりを目指して

#新しい時代を生きる

刈谷市の公園に、スケートボードパークやドーム型の施設などが設置され、新たなにぎわいが生まれています。

公園の担う役割が多様化し、更なる機能の充実や魅力の向上が求められているいま、刈谷市が策定した魅力あふれる公園づくりの構想を紹介します。

魅力あふれる公園づくり構想

刈谷市は2023年3月、『魅力あふれる公園づくり構想』を策定しました。これは、市内5つの公園を対象に、アンケートや策定委員会などを重ね、将来構想をわかりやすくまとめたものです。

なぜ構想を策定することになったのかを、刈谷市都市公園部公園整備課堀場庸介さんに聞きました。
「これまで公園はレクリエーションや地域コミュニティの場、防災拠点などの役割を果たしてきましたが、その役割がさらに多様化していることが背景にあります。従来の子どもの遊び場としてだけではなく、健康づくりの場としての活用なども期待されています」

生活様式の変化と公園に求められる機能

背景のひとつとして、新型コロナ禍を経て在宅で勤務する人が増えるなど、自宅付近で多くの時間を過ごす新しい生活様式が定着してきたことも挙げられるそうです。

「身近な生活圏において充実した余暇を過ごす場所としても、公園のさらなる機能の充実が求められ、価値はますます高まっています。刈谷市においても、従来の活用方法に加え、時代のニーズに合った整備を進め、誰もが行きたくなるような魅力あふれる公園にしていこうと考えました」

構想で今後の目指すべき姿を示した

この構想の対象は、洲原公園、岩ケ池公園、刈谷市総合運動公園、亀城公園、フローラルガーデンよさみです。市民の声を聞きながら将来構想を策定しました。完了までの目標年度は設けず、全体のテーマと利活用のイメージを示し、今後整備を進める際の目指すべき姿としています。

次に、各公園の将来像と構想の実現に向けて動き出した取り組みなどを紹介します。

亀城公園(1)

「亀城公園」は刈谷市の歴史にとって重要な場所であり、刈谷市を代表する公園であることから、『公園の将来像』を、『「刈谷の歴史を次世代に語りつなぐ」シンボル公園』としています。

『公園の未来』は、シンボルづくり、公園機能の充実などを視点に設定しています。

亀城公園(2)

なお、亀城公園では、最初に『刈谷城址・エリア』の実現に向けて取り組みが進められます。このエリアは、刈谷城址の歴史と自然を感じながら一年中誰もが楽しめるエリアとなるよう整備を行います。ボランティア・ガイドの案内で、刈谷城の歴史や周辺の史跡を紹介してもらいながら、公園内や周辺の城下町を巡っているイメージです。

このほか、歴史博物館の持つ機能を拡充し、歴史をテーマとした遊具や飲食・物販施設がある、歴史を体感できるエリアも設定しています。