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あの人

西尾が生んだ世界的コメディアン・リオ小池

愛知県西尾市出身のコメディアンが、エンターテインメントの本場・ニューヨークでスタンダップコメディーの舞台に上がって、しかも笑いに敏感なニューヨーカーを相手に笑いをとっていること、みなさんは知っていましたか?おまけに、NYで活躍するプロコメディアンの中で唯一の日本人!?

そんな世界的なコメディアン・リオ小池こと小池良介さんが地元に戻ってきていると聞きつけた近所のはなし編集部は、さっそく取材に急行!小池さんのこれまでの経歴や現在の活動、舞台に対する思いなどをインタビューしました。

30歳から始めた本場NYへの挑戦

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小池さんは、西尾市行用町出身の52歳。西尾東高校出身で、大学では社交ダンスに打ち込み、25歳のときにプロダンサーになるため渡米するも、挫折を経験し一度は日本に帰国していたと言います。その後、30歳でコメディアンを目指して再び渡米。ノーギャラで舞台に出演する5年間の下積みを経てプロのコメディアンへと成長していったんだそう。

しかし、そんな小池さんは自身の才能について、「自分のコメディーセンスは信じていない」と語ります。それなのになぜ人を笑わせられるんでしょうか?

挑戦のきっかけはテレビのコメディー番組

そもそも、小池さんが30歳でコメディアンを目指したとき、コメディーや日本のお笑いの経験はゼロだったそう。しかし、プロダンサーの夢が叶わず挫折していたとき、ルームメイトのアメリカ人がテレビでコメディー番組を見ていたことがきっかけになったと振り返ります。

番組が終わると毎回、ルームメイトが番組の笑いのポイントを解説してくれて、その解説を聞いているうちに小池さんもコメディーに興味を持ったのです。

ノーギャラで経験を重ねた下積み時代

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その後、日本で社会保険労務士をしていた両親の希望もあって29歳で一時帰国しますが、小池さんは「アメリカでコメディアンになりたい!」と直談判!すると「社労士の資格を取ったら行ってもいい」と言われたため、1年間猛勉強して国家試験に合格し、晴れて再渡米を果たしました。

そこからはNYのコメディースクールに通いながら、コメディークラブで皿洗いやトイレ掃除などをノーギャラでこなしつつステージに欠員が出たときの代役などで経験を積んでいきました。

5年目でチャンスをつかんだテレビ出演

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そんな小池さんに転機が訪れたのは2003年。「Last Comic Standing」というアメリカのコメディーコンテストで、非英語圏の外国人として始めて準決勝に進出。その様子がテレビ中継で放送され注目を集めることに!

そこからコメディークラブの舞台で給料がもらえるようになり、テレビにも出演するなどさらに知名度が向上。コンテストでも優勝を経験し、人気プロコメディアンの仲間入りを果たしました!

ポイントはひたすらオウム返し!リオ式英語

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サンダルにジーンズ、手にはバッグ代わりのスーパーのマイバスケット!?取材の日、登場からインパクトがスゴ過ぎた小池さん(笑)。最初はコメディースクールの自己紹介で喋った途端「このレベルで大丈夫?」と心配されるほど英語が苦手でした。

英語のネタも、アメリカ人の友人に英語に訳してもらい、さらにその台詞を喋ってもらい録音してずっと聴き込み、発音だけ覚えたんだそう。小池さん曰く、「左脳を止めて右脳で覚える」。これぞ!リオ式英語だそう。

「1億円の賠償金」をネタにする姿勢

小池さんがネタをどうやってつくっているか質問すると、「日常の中の失敗・マイナスな経験の中から『心のフックに引っかかったもの』をネタに昇華させている」と教えてくれました。

実は小池さん、過去にアメリカで1億円!?の賠償を求めて訴えられた経験も。最終的に裁判で勝って払わずに済んだものの、そのエピソードは今でも公演やステージで披露すると鉄板でウケるネタになっているんだとか。大変な経験を笑いに変える根性がすごいです!

頼りになる5人の「ネタフィルター」

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「1回だけだと失敗だけど、5回やれば笑いになって、10回で伝説になる」という信念で失敗を笑いに変えていく小池さんですが、作ったネタはNYにいる日本人の友人5人に見せてそれぞれの感想を聞くんだとか。

1000本ネタをつくっても全員が合格点を出すのは1本ほど。しかしその1本が、ステージで非常にウケるんだそう。意外と「ダメかな」と思っていたネタが合格点となることも多く、だからこそ「自分のコメディーセンスは信じない」と決めているのです。

「スベりたくない」から生き残れた

さらに、NYで生き残れたのは「ウケたいと思わなかったから」とも教えてくれました。というのも感情表現豊かなアメリカでは、スベると観客からブーイングが飛んでくるなど日本と比べてかなり厳しいんだとか。

「ウケたい」と思って舞台に上がって、スベると、想像と正反対の観客の態度に心が折れるコメディアンも少なくないそう。小池さんは「ウケたい」ではなく「スベりたくない」と心の防御を固めておくことで、スベっても立ち直りが早かったみたいです。

自慢の「スベらない話」は1時間超!

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「スベりたくない」小池さんは観客を観察して、なぜスベったのか後から理由を分析しているそう。そして原因をひとつひとつ潰していくことで、鉄板の「スベらない話」が生まれていくんだと教えてくれました。

今ではその「スベらない話」を話し続けると余裕で1時間を超えるんだとか。そんなに持ちネタがあったら、某番組に出演してもMVS取り放題間違いなしかも(笑)!?

近所で見られる本場のエンターテインメント

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小池さんはアメリカでトップクラスのコメディアンになってからも、コメディークラブの出演枠を他の人に奪われないよう長くNYを離れることはなかったんだそう。しかし、最近になって実績も認められ、長期で日本に戻って来られるようになったとのこと。

現在は、西尾市に滞在して、9月28日に岩瀬文庫で開催されるイベントなどにも出演するという小池さん。本場仕込みのパフォーマンスが近所で見られるチャンスですね!

英会話は「ツカミ」「ツナギ」「ツッコミ」

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ちなみに、小池さん。現在、本を執筆中とのこと。2020年に開かれる東京五輪に向けた英会話集だとこっそり教えてくれました!英語で挨拶するだけでなく、「日本の英語に足りない部分」と小池さんが語る、会話に大切な「ツカミ」「ツナギ」「ツッコミ」をレクチャーする本なんだとか。

一流コメディアンのテクニックがつまった一冊になること間違いなし!2020年1月発売予定だそうですが、今から待ちきれませんね!(取材:西 等)

リオ小池・イベント出演情報

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【夜空に浮かぶ まちと光のフェスティバル】

開催日時:9月28日(土)15:00~20:00
※リオ小池のステージは、16時20分~16時50分

場所:西尾市岩瀬文庫(駐車場あり)

問合せ:0563-57-5511

イベントについて詳しくは夜空に浮かぶ まちと光のフェスティバル

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