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あれこれ

5月26日は皆既月食!ベストな観測方法をプラネタリウム解説員が伝授

日本で約3年ぶりに観測することができる5月26日の皆既月食。今回はなんと、2021年で地球に最も近い満月「スーパームーン」とも重なり、大変珍しい条件で観察することができるんです。

そんな超レアな皆既月食を、この機会にしっかり観測したいという人も多いんじゃないでしょうか。そこで刈谷市にある「夢と学びの科学体験館」におじゃまし、皆既月食を観測する際のポイントについて伺ってきました。

1. 月食の仕組みと色のヒミツ

2. 日食と月食の違いは?

3. 観測する際のポイント【時間・場所・方角・位置】

4. 見逃せない!2021年の天文イベント

5. 夢と学びの科学体験館

プラネタリウム解説歴8年!田村佳那さん

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独自のプラネタリウムプログラムや、キラキラと光るスライムが作れるラボ科学体験講座などが好評で、地元の親子連れで賑わう「夢と学びの科学体験館」。

今回、皆既月食の現象や観測方法について教えてくれるのは、プラネタリウム解説員を務める田村佳那さんです。プラネタリウム解説歴は8年!天体のプロフェッショナルである田村さんに、さっそく皆既月食について教えてもらいましょう。

皆既月食とは?

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月食とは、太陽・地球・月が一直線に並んだとき、地球の影によって月が欠けて見えたり、赤っぽく見えたりすること。月の全体が地球の濃い影に入り込んだとき、月が赤銅色に見える現象を「皆既月食」といいます。

でも月が地球の影に入れば太陽の光が当たらないから見えなくなるはずなのに、赤銅色に見えるのはなぜでしょう。そんな疑問を田村さんに質問してみました。

皆既月食が赤銅色に見える理由

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「実は、太陽光には赤や青など、さまざまな色が含まれているんです」と田村さん。

【日中】太陽光が地球の大気にほぼ垂直に当たる
→数多くの色の光が地上に届き、混じって白っぽく見える。

【皆既月食】太陽光が地球の大気に対して斜めに光が差す
→青い光...大気中の微粒子にぶつかって散乱してしまう。
→赤い光...散乱せず月側に入り込み、地球の影が赤っぽくなる。

田村さんによると、夕日が赤っぽく見えるのと同じ仕組みとのこと。

日食と月食はどう違う?

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月食と似た言葉で日食もありますが、太陽・地球・月が一直線上に並ぶ月食に対して、日食とは太陽・月・地球が一直線上に並び、太陽と月が重なって見える現象のこと。太陽と月がぴったりと重なり、太陽が輪っかのように見える「ダイヤモンドリング」は、日食の神秘的な現象の一つとして知られています。

ちなみに、日食を観測するときに、太陽の光を直接見るのはNG!目を守って安全に観測できる日食グラスが必要です。

皆既月食の方角は南東、角度は14度

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今回皆既月食が始まるのは地上から約14度、月が昇ってくる方角は南東です。観測する際のポイントは、南東方面がひらけている場所であること。南東から月がのぼり始め、まだ低い位置にあるときから部分月食が始まるため、南東方面に建物や木があると観測しにくいそう。

「握りこぶしの縦の長さが約10度です。腕を地面と平行に伸ばした状態でこぶしを握って南東に向け、こぶしの少し上に空が見えるか確認してみてください」と田村さんが優しく教えてくれました。

ちなみに、お天気が悪い場合は皆既月食を見ることができません...5月26日、視界良好で観察が楽しめますように!

20時09分から皆既月食がスタート

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刈谷市では18時44分に部分月食がスタート!皆既月食の時間は、20時09分から20時28分までの19分間で皆既月食が起こり、赤銅色に染まったスーパームーンを見ることができるんだとか。その後、次第に月が姿を見せ始め、21時52分に部分月食が終了します。

皆既月食中に月明かりがなくなることで、周辺の星座がいつもより見えやすくなると教えてくれた田村さん。中でもおすすめは、月と同じ方角にあるさそり座。心臓の位置で赤く輝くアンタレスと、赤銅色に染まる月のロマンチックな共演に注目です!

見逃せない! 2021年の天文現象

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皆既月食で盛り上がっていますが、ほかにも2021年は話題の天文現象が盛りだくさん!田村さんのイチオシは、7月から活動が盛んになり8月13日にピークを迎えるペルセウス座流星群。8月8日が新月なので月明かりの影響も少なく、肉眼でもしっかりと流れ星が観測できるほど、今年は好条件に恵まれているんだとか。

さらに7月からは、環が目印の土星と、シマシマ模様が特徴的な木星を同時に観測することができます。好条件のペルセウス座流星群や2つの惑星の共演などが見られる夏の夜空に、子どもたちもワクワクすること間違いなしです。

この機会にリアルな皆既月食を楽しんで

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肉眼でも気軽に楽しむことができる月食ですが、双眼鏡があれば月の欠け具合や赤銅色に染まる皆既月食をより詳しく観察することができます。また、徐々に変化する月の形をスケッチするのもおすすめなんだとか。

「ぜひリアルな皆既月食を体感してみてください。ネットや教科書の写真で見るのとはまた違った、格別の臨場感が味わえますよ!」と言う田村さん。スーパームーン×皆既月食やいつもより輝く星座が楽しめるこの機会に、5月26日の夜空を満喫してみては?(取材:岩井美穂・2021年4月取材)

夢と学びの科学体験館

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場所:愛知県刈谷市神田町1-39-3
電話:0566-24-0311
休み:水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
開館時間:9:00〜17:00
夢と学びの科学体験館 公式HP
夢と学びの科学体験館 公式Twitter

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