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あれこれ

三河一色大提灯まつりの大提灯が鎮座!愛知県西尾市「一色学びの館」で過ごす学びの休日

美術館・博物館をはじめ、地域には大小さまざまな施設が存在します。なかには、「こんなにすごい展示があったなんて!」とびっくりすることも。おうち時間を満喫する休日もいいですが、地元の公共施設をめぐる1日もオツなもの。

今回は、愛知県西尾市一色町にある、「一色学びの館」をじっくりとご紹介。町の一大イベントである「三河一色大提灯まつり」のジオラマがあったり、10mもの大提灯が鎮座していたりと、迫力ある展示が魅力ですが、入館無料なのもうれしいポイント。知る人ぞ知る地元施設で、学びの休日を過ごしてみませんか?

1階...「三河一色大提灯まつり」「鳥羽の火祭り」を体感!

2階...漁師町としての西尾の歴史がわかる!

3階...大提灯の上部が見られるレアなチャンス!

「一色学びの館」インフォメーション

大きな円柱の中に大提灯が!

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一色学びの館は、西尾市立図書館の分館と資料館が併設されているタイル張りの建物。大きな円柱状の外観が目を引きますが、実はあの中に大提灯のレプリカが収まっているそうです。いったいどれほどの大きさなんだろう?とワクワクします。

国道247号沿い、一色地域文化広場のなかにあり、すぐ隣には遊具のある公園もあるので、小学生くらいのお子様連れでも楽しめそうです。

知的好奇心を満たす、図書館と資料館

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館内に入って左手は図書館のスペース。こちらには一般書籍に加え、郷土資料や、子ども向けの絵本や児童書、育児書が多く並びます。愛知県内に在住・在勤・在学の方は本を借りることができるとのことですが、今回のお目当ては、入って右手にある資料館。

大提灯まつりのジオラマや大提灯のレプリカが展示されているとのことで、2021年は残念ながら中止になってしまった大提灯まつりの雰囲気が感じられるかもしれません。

三河一色大提灯まつりの迫力を体験

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資料館に入るとまず目に飛び込んでくるのが、高さ10mという大提灯のレプリカ。大きすぎて上の方が全く見えません!カメラに収まりきらず悪戦苦闘している取材班に「3階からは、実物では見ることができない提灯の上部も見られますよ」と教えてくれたのは、一色学びの館の学芸員を務める山形康太さん。それは楽しみ!ですが、1階には貴重な資料がたくさん展示されています。

三河一色大提灯まつりについて知りたい人は、まず1階をぐるりと見て回ってみましょう。

お祭りの賑わいが伝わってくるジオラマ

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大提灯の下には、三河一色大提灯まつりのジオラマが展示されています。海から現れる魔物の退散を願い、かがり火をたいたことが始まりとされていますが、いつからか提灯をつくって献灯するようになり、提灯がどんどん大きくなっていった、とのこと。その歴史は450年以上といわれています。

20m近くある柱を立て、屋根を揚げ、提灯を揚げるという工程は昔から受け継がれているそう。人力で揚げていることを想像すると「スゴイ...」としか言えません!

火の中に人が飛び込む!?鳥羽の火祭り

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隣には「鳥羽の火祭り」を紹介するコーナーが。西尾市鳥羽町にある鳥羽神明社(とばしんめいしゃ)で開催されている火祭りですが、こちらの歴史はなんと約1200年!海に入って身を清めた男たちが、燃えさかる巨大な二基のたいまつ「すずみ」から神聖な木と縄を競って取り出し、一年の作柄や豊凶を占います。

館内には「すずみ」の縮小版や祭りの衣装などが展示され、祭りの様子がわかる映像が流れています。こちらも2021年は中止となってしまいましたが、一度は生で見てみたいですね。

漁師町としての西尾の歴史がわかる2階

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続いて2階へ。こちらでは、海の恵みを享受しながら暮らしてきた、漁師町としての歴史や昔の人々の暮らしぶりを知ることができます。漁に使っていた船について、模型と共に紹介されているので、船が進化していく様子が手に取るようにわかります。

写真の船は、江戸時代から明治時代に活躍した「五付船」。進行方向を注意して見る人、櫓をこぐ人、網を降ろす人と役割分担している様子がよくわかり、地域ぐるみで漁を行い、生活の糧としていたんだなぁ...と過去に思いをはせることもできます。

この漁具はどう使う?と想像する楽しさも

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2階には他にも、漁で使った道具類が数多く展示されています。手前に見えるのは、魚が中に入ったら出られなくなる罠。その奥にある筒状のものは、一色特産のうなぎを捕獲するための漁具です。

ほかにも、海苔養殖の道具やえびせんべいを焼く道具など、一見すると「どうやって使うの?」と不思議に思うものがいっぱい。また、市内に多数あるという貝塚から出土した土器などの展示もあり、古代から西尾で多くの人が暮らしていたということがわかります。

大提灯の上部が見られるレアな瞬間!

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ついに3階へ。ようやく大提灯の上部を見ることができました!普段はじっくり見ることが少ない屋根形覆も間近で見ることができます。

お祭りで実際に使われている大提灯は100年単位で作り変えられていて、絵師がいろいろな古典の物語の一幕を描いているそうです。じっくり眺めると繊細な筆遣いを感じることができますよ!

大提灯まつりに詳しくなれるパネル展示

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2021年8月現在、3階の回廊ではパネル展示「大提灯まつりあれこれ ~絵柄物語~」を開催中(終了時期は未定)。

実際に使われている大提灯の絵柄がわかる写真パネルが展示されていたり、描かれている内容の説明が展示されていたりと、大提灯になじみがある人も新たな発見がありそうです。(取材:河合春奈/2021年8月取材)

一色学びの館

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場所:愛知県西尾市一色町一色東前新田8(駐車場あり)

電話:0563-72-3880

開館時間:9:00~19:00(特別整理期間は9:00~17:00)

休み:月曜日(祝日は開館)、年末年始、特別整理期間(資料館は開館)

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