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「鬼は外、福は内」の新定番!?愛知県碧南市の三州瓦窯元・鬼福製鬼瓦所による新しい節分グッズとは?

2月3日は節分の日。「恵方巻の丸かぶり」という慣習もありますが、節分といえばやっぱり「豆まき」!これは豆をまいて鬼を追い出し、福を家にとどめることを願って行われてきました。

そんな中、愛知県碧南市にある三州瓦窯元・鬼福製鬼瓦所では「鬼に豆を食べさせる」節分グッズを製作。2021年に販売したところ爆発的な人気だったそうです。他にも鬼瓦のティッシュケースなどユニークな商品を生み出しているとの噂を聞き、近所取材班は興味津々!企画製作を行った、鬼福製鬼瓦所の4代目・鈴木良さんにお話を伺いました。

1. なんだかカワイイ鬼瓦の「鬼は福」

2. ユニークな鬼瓦作品の数々

3. 実用的かつ身近な商品を開発中!

鬼福製鬼瓦所 インフォメーション

なんだかカワイイ鬼瓦の「鬼は福」

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訪れたのは、鬼福製鬼瓦所。創業から100年以上という老舗の三州瓦窯元です。工房にあったのは、話題の節分キット「鬼は福」。手のひらにちょこんと乗るサイズの鬼瓦の置物と、縁起物の枡、福豆の3点セットです。

いぶし銀色と呼ばれる、三州瓦独特の色と風合いの鬼の置物は、大きく口を開けて笑っていて、「鬼は怖いもの」というイメージとはうって変わってなんだかお茶目。親しみも湧いてきます。

節分の豆を自分の代わりに食べてもらう

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「鬼は福(2,970円・税込)」は、鬼の口に福豆を食べさせて楽しみます。「まだ豆が食べられない小さな子どもや、年齢分の豆を食べるのが辛くなってきたという声を受けて作ったんです」と鈴木さん。

もちろん、自分で豆を食べた人も福を招くお守りとして飾ってもOK。日本家屋の屋根に飾られ、厄除けなど「守り神」として愛されてきた鬼瓦を作る鈴木さんにとって、鬼は福を招いてくれる大切な存在なのだそうです。

2021年は700個完売!三州瓦の文化拡散にも

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コロナ禍により「静かな節分」が求められた2021年は700個が完売。中には「サンプルでもいいから」とのラブコールもあったそうです。個人だけでなく、保育所やデイサービスなどからも注文が入りました。オンラインで販売したため、北海道からの注文もあったそうですが、積雪地帯である北海道にはそもそも瓦がないので、三州瓦という文化を知ってもらうことに成功。「少しは鬼瓦を広められたのかな」と喜びます。

2022年は鬼福オンラインショップと、中山神明社(愛知県碧南市源氏神明町6)で購入できます。

瓦じゃなくても、鬼瓦の文化を残したい

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鬼福製鬼瓦所の4代目である鈴木良さんは、23歳の時に家業を継ぐ決心をしました。「自分にとって大切な場所が鬼福製鬼瓦所で、鬼瓦という文化を絶やしたくなかった」と振り返ります。

しかし時代は容赦なく、昔ながらの日本家屋は減り、鬼瓦を載せる家も減っています。「なんとか鬼瓦の文化を残すためには」と、鬼瓦を身近に感じてもらえる商品開発に着手。「鬼は福」もそんな風に生まれましたが、他にもユニークな商品がいっぱいあります。

静かだから飾りやすい「鬼瓦風鈴」

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こちらは「鬼瓦風鈴」(2,970円・税込)。鬼瓦の風鈴カバーに付属の鉄製風鈴を入れて吊るします。風に揺れると...意外にも音は控えめ。鬼瓦の風鈴カバーが音の反響を抑えているからです。

「愛知県碧南市の中山神明社からの依頼を受けて制作したのですが、『音が大きくないからマンションでも飾りやすそう』という声があり商品化しました。屋根に載せずに窓辺で魔除けができると考えると、鬼瓦と同じ役割があります」と鈴木さん。

思わず笑っちゃう「鬼瓦ティッシュケース」

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続いては鬼の鼻からティッシュが出てくるという、ユーモアあふれる「鬼瓦ティッシュケース」(22,000円・税込)です。こちらは鬼師が一つひとつ手作業で彫っていて、本格的なのに遊び心いっぱい!インパクトも大きいため、新築祝いなどで贈り物として購入する方も多いそうです。

見たら絶対に笑ってしまうティッシュケースがリビングにあったら、会話も弾みそうですね。「遊びで作ったのに意外と好評で...売れたことにびっくりしました」。

日常の中に鬼瓦の新商品アイデアが

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他にも、「衝撃に弱い鬼瓦ヘルメット」など、オリジナリティあふれる商品がいっぱい。どうやって思いつくんですか?と聞いてみると「新幹線がデザインされた子どもの自転車用ヘルメットを見て、鬼でやったらおもしろいかもと思って。身の周りのものは何でも『鬼瓦でつくったらどうなるんだろう』と常日頃から考えていますね」とのお答え。鈴木さんにとって商品開発のアイデアは、日常の中に潜んでいるようです。

実用的かつ身近な商品を開発中

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今後は「もっと実用的で、使うことにハードルを感じないような商品を作りたい」とのこと。詳細は秘密ですが、鬼瓦が身近に感じられるような商品を開発中なのだそうです。

「使ってもらうことやSNSでの情報発信により、鬼瓦という文化を若い世代にも知ってもらい、鬼瓦の文化や技術を残していきたい」と鈴木さん。愛知県高浜市で毎年秋に開催されている「鬼みちまつり」へも積極的に参加しています。伝統技術を絶やさないためにも、若者が使いやすく、かつユニークな商品の登場が楽しみですね!(取材:河合春奈/2022年1月取材)

鬼福製鬼瓦所

場所:愛知県碧南市住吉町3-10

電話:0566-41-0758

鬼福ホームページ

鬼福オンラインショップ
※「鬼は福」は、鬼福オンラインショップと碧南市の中山神明社で購入できます

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