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特集

Vol.1「安城ビジネスコンシェルジュが目指す企業支援」シリーズ コロナ禍をこの地域で生きる

愛知県安城市内の中小企業や店舗、起業家の経営相談や支援を行う市の公的機関として2017年に誕生した安城ビジネスコンシェルジュ。通称ABCと呼ばれ、安城市御幸本町にあるアンフォーレ内でビジネス支援を行っています。経営に関することはもちろん、企業の新商品の開発や製品化、飲食店の海外進出など、幅広くサポートしてきました。

コロナ禍でも変わらず先を見据えた支援を行う、安城ビジネスコンシェルジュが目指す姿とは。

コロナ禍で外食産業を救うアンジョウイーツ

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新型コロナウイルスの影響により、外食産業は休業や時短営業を余儀なくされ、大きな打撃を受けました。そんななか、2020年5月ABCは市内飲食店への支援としてドライブスルー形式のお弁当販売「アンジョウイーツ」を仕掛けます。

飲食店がテイクアウトのメニューを開発したものの、お客さんに届けるツテがない。その支援策として、休園中だったデンパークの駐車場で、お弁当のドライブスルー販売を行ったのです。

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参加した店舗側からは、お客さんの元気な姿や笑顔がみられ、コロナ後のビジネスモデルを探るきっかけになったという声が聞かれました。13日間で約8400食を販売。コロナ禍で市内飲食店が活気づくきっかけとなりました。

ABCの二村康輝さんは、「ビジネスの課題解決が地域の課題解決につながると、今回のアンジョウイーツで示せた」と、今後の災害時や緊急事態も見据えた可能性を語りました。

企画から2週間で商品化。タキオンへの支援

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新型コロナの影響は製造業にも...。安城市で自動車部品の試作品製造などを請け負う株式会社タキオンでは、4月の売上は半減、工場の稼働も3割ほどに。そんななか、タキオンは「ドアノブを触りたくない」という従業員の声をきっかけに自社技術を活用した「握らないドアノブ」の開発に取り組みます。しかし、これまで自社で製品の商品化を行ったことがなく、ABCに相談しました。

ABCはタイミングを逃さず発表した方がいいと考え、商品化に必要なアドバイス、メディアへの売り込み、Web展開など多岐に渡り支援を。その結果、企画からわずか2週間という驚きの速さで商品化が実現します。

足でドアを開けるノータッチ・ノブ

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「ノータッチ・ノブ」は、工場で圧倒的に多い丸いドアノブに対応し、手で触れずにドアを開閉できます。ペダルを踏むとワイヤーが引かれ、ノブを回す仕組みになっています。タキオンの杉山恵一代表取締役は「ずっと下請けでやってきたこともあり、商品を売るというのは、全然やり方が分からない状況でした」と語ります。

しかし商品化されると、お客さんから「こういう商品が欲しかった」という声があがり、社内では自社の技術が役に立ったという実感と一体感が生まれたそうです。社員との何気ない会話をきっかけに、ABCの全面協力を得て自社ブランドの商品を出せてありがたかったと杉山さんはいいました。

「ノータッチ・ノブ」公式サイト

ABCの企業支援から見える可能性

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ABCは次なる一手を仕掛けます。短期間で商品化にこぎつけたタキオンの技術力の高さをアピールするために工場見学者の募集を提案しました。

「今まで以上にスピード感が大切だと思う。」と語るABCの二村さんは、コロナ禍でもきちんと利益を確保し100年続く企業をつくるために支援をつづけていきたいといいます。その会社の強みを十分に活かした支援を行うABCの姿には、これからの地域の課題を解決するためのヒントがあるのかもしれません。

(取材・撮影:ビデオハウス/文:石川玲子/2020年6月取材)

安城ビジネスコンシェルジュ

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安城市内の店舗・中小企業や起業家に向け、経営全般に関する相談や具体的なサポートを行う。

場所:愛知県安城市御幸本町504番地1

TEL:0566-93-3341

HP:「安城ビジネスコンシェルジュ」公式サイト

「シリーズ・コロナ禍をこの地域で生きる」は、キャッチの番組でも放送中!

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番組名:特集「地域の今」

地域で今起きていること、取り組み、人々の姿を深掘り。「シリーズ・ コロナ禍をこの地域で生きる」では、医療・教育、企業などに従事するこの地域の人々の声から、コロナ禍の時代をどう生きるのか、そのヒントを探ります。

詳しくは、KATCH番組紹介ページ・特集「地域の今」をご覧ください。

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