micro_ichiranyou_dai2.jpg
特集

vol.20「地域に愛されるために!まちの電器屋さんの挑戦」シリーズ コロナ禍をこの地域で生きる

コロナ禍で厳しい経営環境のなか、近年大型家電量販店やネット通販との競争で、苦境が伝えられるまちの電器屋さん。愛知県西尾市に本店を構える株式会社フカツもそんな「まちの電器屋さん」のひとつです。

そんななか、株式会社フカツでは、2020年7月に店舗のリニューアルを行い、新たな取り組みも始めました。今回は、コロナ禍でも歩みを止めずに進化を続ける「まちの電器屋さん」の挑戦に迫ります。

コロナ禍で奮闘する「まちの電器屋さん」

feature20_01.jpg

西尾市寄住町に本店を構える株式会社フカツは、いまから半世紀以上前の1963年に創業、現在ではフランチャイズを含め電器店を7店舗、レンタルのTSUTAYAを6店舗、リサイクルショップを3店舗運営しています。会社を率いるのは、4代目社長の深津誉祥さん。2014年に株式会社フカツに入社し、2年前の2018年に社長に就任しました。

近年、大型家電量販店やネット通販との競争で苦境が伝えられる「まちの電器屋さん」。そんななか4代目の深津社長は社長就任後、「まちの電器屋さん」という強みを活かすためにある取り組みをはじめます。

まちの電器屋さんが行う、快適生活サポート隊

feature20_02.jpg

その取り組みが、2018年からスタートした「快適生活サポート隊」です。営業スタッフの業務を「快適生活サポート隊」と位置付け、営業ではなく顧客の困りごとを解決する役割へと変更したのです。

深津社長は「国内全体の家電売上が落ちているなかでは、これまで通りの営業には限界があります。年配のお客様から生活のお困りごとの声を聞く機会も増えるなかで、家電販売だけでは快適な生活は提供できないと考え、手すりの取り付けなど、生活の困りごとのすべてを解決しようと快適生活サポート隊を始めました」と語ります。

すぐに来てくれる。それが頼りにされる理由

feature20_03.jpg

実際に「快適生活サポート隊」の仕事の様子を見せてもらうため、フカツ西尾本店の中村高広さんの仕事に同行させてもらいました。この日も出発前にも訪問先に電話をし、これから向かうことを伝えると、およそ10分で顧客の自宅に到着。この近しい距離感が頼りにされる理由のひとつです。

今回の依頼は、ブレーカーを含む分電盤の交換。交換作業には専門的な技術が必要なため、工事は業者に任せます。その間に中村さんが顧客に作業内容を説明していると廊下に手すりをつけてほしいという依頼が。中村さんはすぐに顧客と一緒に、手すりが欲しい場所を確認します。

feature20_04.jpg

「一人暮らしで困ることを、中村さんが来てくれたときに相談しています。脚が悪いため、困る話を聞いてもらったりして、気を遣ってもらっています」と依頼者は話します。すぐに手すりをつけてもらえるということで、ほっとした様子です。

中村さんは快適生活サポート隊の業務について「世間話のなかからヒントを頂いて、ご提案させてもらっています。お客さん自身も自分が困っていることに気づいていないこともあり、こんなものがあるよとか、こんな感じにするともっと楽になるよと、そんなことを提案しています」と語ってくれました。

丁寧な作業と説明、スピーディーな対応

feature20_05.jpg

続いては、照明器具の交換のようです。依頼者との話から照明器具の交換だけでなく、古くなった壁のスイッチも新しい物に交換。作業を終えると新しい照明器具の使い方を丁寧に説明していました。その後、事務所ですぐに、一軒目で依頼された手すりの見積書を作成。材料の手配と顧客の都合さえあえば、明日にも工事に入れるといいます。

こうした丁寧で迅速な対応に対し深津社長は「まちの電器屋さんというのはその日に動き、いち早く商品をお届けするという精神が根付いています。その精神が顧客のお困りごと解決にも活きてきています」と語ります。

サポート隊通信で生活しやすい環境の提案

feature20_06.jpg

フカツでは、こうした作業結果を「サポート隊通信」と名付け、顧客にチラシと一緒に毎月配布しています。この日は、月に一度のサポート隊通信の編集会議。担当するのは、家電住設事業部の若手社員。毎月、報告書をもとに紹介する事例を見つけ、紙面を編集します。

編集する中根圭人さんは「お客様が生活しやすいように提案するのが私たちの仕事なので、損はさせないよという気持ちでやっています」と教えてくれました。また、「このチラシを見て電話してきてくれるかと思うと嬉しいです」と笑顔を見せてくれました。

困ったとき一番に思い出してもらえる存在に

feature20_07.jpg

株式会社フカツの取り組みはそれだけではありません。2020年7月には、西尾本店の店舗リニューアルを行い、店内にクッキングスタジオが完成。あわせて、ギャラリースペースも新設しました。

深津社長は「昨今、コロナ禍で色々不安を抱えている方も多いと思います。そんなお客様がフカツに来たら楽しい気持ちになる、生きがいになると感じてもらえたらいいなと思いリニューアルしました。家電製品を買ってもらうよりは、フカツに来ると学びや発見の場になると感じてもらいたい」と語ってくれました。

feature20_08.jpg

そのほかにも家具や家電などの買い取りもはじめ、運営するリサイクルショップでの販売もスタートした株式会社フカツ。まちの電器屋さんが目指す新たな方向性について、深津社長は「何か困ったときに一番にフカツの名前を思い出してもらえるようなそんな存在になりたいです」と語ります。

コロナ禍のなかでも、お客様に寄り添うことを第一に、挑戦を続ける「まちの電器屋さん」の姿がそこにはありました。

取材・撮影:オフィスげんぞう/文:石川玲子/2020年11月取材

株式会社フカツ

feature20_09.jpg

1963年に創業し西尾市寄住町に本店を構える「まちの電器屋さん」。西尾市内を中心に県内に店舗を展開。2020年7月には西尾本店にクッキングスタジオとギャラリースペースをオープン!

場所:愛知県西尾市寄住町洲田38(本社)

電話:0563-56-7330(西尾本店)

株式会社フカツホームページ

「シリーズ・コロナ禍をこの地域で生きる」は、キャッチの番組でも放送中!

feature01_06.jpg

番組名:特集「地域の今」

地域で今起きていること、取り組み、人々の姿を深掘り。「シリーズ・ コロナ禍をこの地域で生きる」では、医療・教育、企業などに従事するこの地域の人々の声から、コロナ禍の時代をどう生きるのか、そのヒントを探ります。

詳しくは、KATCH番組紹介ページ・特集「地域の今」をご覧ください。

関連記事