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特集

Vol.30「看護師として働く~看護専門学校卒業生の声~」シリーズ コロナ禍をこの地域で生きる

愛知県安城市にある安城碧海看護専門学校では、2020年度も、学校を卒業し看護師として地域の病院や診療所で働く学生たちがいます。新型コロナウイルス感染拡大により医療現場がひっ迫するなか、学生たちはどのような思いをもっているのでしょうか。また、送り出す側の専門学校や、受け入れ先となる病院はどんな思いで新米看護師に寄り添っていくのでしょうか。

今回は専門学校の卒業生と医療現場の看護師らの座談会の模様をお伝えします。

看護学校を巣立つ学生と病院関係者で座談会

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今回は、看護師をめぐる医療現場の今について、春卒業予定の安城碧海看護専門学校生7名と職員3名、そして安城更生病院、八千代病院、小林記念病院からそれぞれ1名ずつの職員、総勢13名で座談会を行った様子をお伝えします。

座談会の進行は安城碧海看護専門学校 鍋田啓子教務主任が行いました。

実習で感じたコロナ禍での患者との関わり

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Q.コロナ禍で病院は家族との面会が禁止されていて、患者の方も不安な気持ちになっていると思いますが、実習生のみなさんが実習のなかでどんなことを感じましたか?

<安城碧海看護専門学校 令和2年度卒業生 石川琴菜さん>
私が受け持った患者さんは終末期の患者さんでした。新型コロナにより面会禁止となったため、患者さんが寂しさを感じていたようです。そのため、患者さんの気持ちを考え、すべてを受け止めるよう心掛けました。

<安城碧海看護専門学校 令和2年度卒業生 持田竣平さん>
私は患者さんのさみしい思いや不安な気持ちに寄り添うよう意識しました。

コロナ禍での実習について感じたこと

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Q.実習生は今年度12日間の実習が5日間で終わってしまうなど大変な部分もあったと思います。そのときの気持ちは?

<安城碧海看護専門学校 令和2年度卒業生 安本玲菜さん>
本来なら病院で小児実習を行うのですが、今回はクリニックでの実習に変更となりました。例年とは違う形の実習でしたが、病棟とは違う雰囲気を味わうことができ、よかった部分もあると感じています。

春からの看護師受け入れについて病院側は?

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Q.次は病院側のみなさんにお話しをうかがいたいと思います。現場での実習経験が少ない学生たちがこれから就職していくにあたり、受け入れ側の病院はどのように考えていますか?

<安城更生病院 濵田由美看護部長>
当院では、実際に現場に来てスタッフについて病院を知ってもらって、それから組織の一員になってもらえばいいかなと考えております。

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<八千代病院 相田由紀看護部長>
当院に就職する予定の学生にアンケートを行った結果、学校によってはコロナ禍で現場実習が全くできていない学校もありました。実習を行えた学校も95.7%の学生が、コロナの影響を受けていたということがわかりました。そこで病院側の対応を院内の新人教育委員会と話し合い、技術面はOJTを行い、しっかりと経験を積んでもらおうと考えています。

<小林記念病院 友原たき子看護部長>
先輩看護師がどのようにコミュニケーションをとりながら患者と接しているかなど、先輩から意見を聞き成長できる機会が持てるようにしたいと考えています。

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Q.これから医療従事者になる学生の皆さんが思うことはありますか?

<安城碧海看護専門学校 令和2年度卒業生 鈴木幸実さん>
コロナ禍で、病院に行くということは私の家族は心配していました。家族も不安があったと思いますが、それでも協力してもらいすごく有り難かったです。

<安城碧海看護専門学校 令和2年度卒業生 加藤明さん>
看護師だから感染リスクが高いという偏見を事実に変えてしまうのも私たちだと感じます。私が今後、看護師として働いていく中でも、自分がどう対策していくのかしっかり気をつけていきたいです。

学生達が自粛生活の中で感じたストレスは?

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Q.自粛中ストレスもあったと思うが、そのあたりは学生のみなさんいかがでしたか?

<安城碧海看護専門学校 令和2年度卒業生 小川萌花さん>
インスタグラムなどで友達が遊んでいる写真を見ると、私も遊びたいなと思い、ストレスを感じることもありました。しかし看護学校にいるメンバーはみんな同じ目標を持っているので、同じように自粛生活を送っていたのが励みになりました。仲間と話している時間は楽しくて、ストレス解消にもつながっていたと思います。

就職する看護師に伝えたいこと

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Q.最後に、これから医療従事者として飛び立つ学生たちにエールをお願いします。

<安城更生病院 濵田由美看護部長>
自分は一人ではないと思ってください。看護職も医者も、みんなに助けられて一人前になります。看護職になりたかった気持ちや患者さんを思う気持ちを忘れなければ、大変なことも必ず乗り越えられると思います。

<八千代病院 相田由紀看護部長>
コロナ禍でなくても、毎年医療現場にでてくる学生たちは常に技術に不安を持って、現場にでてきています。そのため多少の差があっても、現場に出てから技術の向上はいくらでもできるので、不安なく働いてほしいです。

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<小林記念病院 友原たき子看護部長>
受け入れる病院側も気を配りながら頑張るので、これから医療従事者となるみなさんと一緒に私も頑張りたいと思います。

<安城碧海看護専門学校 安藤かよ子顧問>
あなた自身の手、目、口すべてが看護技術の道具です。これはどこへ行っても変わりません。なにがあっても、あなた自身が患者さんに寄り添えるような笑顔の看護師になってください。

(座談会:2021年2月開催/文:石川玲子)

安城医師会安城碧海看護専門学校

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場所:愛知県安城市安城町広美42番地

電話:0566-77-8588

「安城看護専門学校」ホームページ

「シリーズ・コロナ禍をこの地域で生きる」は、キャッチの番組でも放送中!

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番組名:特集「地域の今」

地域で今起きていること、取り組み、人々の姿を深掘り。「シリーズ・ コロナ禍をこの地域で生きる」では、医療・教育、企業などに従事するこの地域の人々の声から、コロナ禍の時代をどう生きるのか、そのヒントを探ります。

詳しくは、KATCH番組紹介ページ・特集「地域の今」をご覧ください。

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