
クリスマスが近づくとパン屋さんや洋菓子店に並びだす「シュトーレン」。洋酒などに漬け込んだドライフルーツやナッツを、バターたっぷりの生地に入れて焼き上げたドイツの伝統菓子です。バターやドライフルーツが生地にしみ込むことで味わいが変わるため、クリスマスの日を待ちながら、少しずつ切って食べ、味の変化を楽しむともいわれていますよね。※断面(切り口)から傷み出すため、しっかり密閉して涼しい場所で保存しましょう
今回は、愛知県刈谷市・碧南市・西尾市のパン屋さんで楽しめるシュトーレンを食べ比べ、実食リポートでお届けします。(取材:樅山香織/2021年11月取材・撮影、2023年11月更新)
BOULANGERIE Pan me(刈谷市)
子どもからお年寄りまで幅広い世代に愛され続けて30年の「ブーランジェリー パンミー」。惣菜パンやスイーツパン、ハード系のパンまで100種類以上のパンを焼きあげています。
地元のお客さんに楽しんでもらおうと、季節に合わせたパンも豊富で、何度も足を運んでしまいそう!厳選食材で、丁寧に焼き上げたパンは、思わず笑顔になってしまう味わいです。
ボリューム感満点!バターの香りがたまらない
シュトーレン:1個2,500円/ハーフ1,250円/1カット320円(税込)
毎年100個程は焼き上げるというパンミーのシュトーレン。「クリスマスまで待てずに食べきっちゃったから」と、2個目を買いに来るお客さんもいるそう。「澄ましバターがしみ込んで、徐々にしっとりしていくのを楽しんでほしいです」と、店長の丹羽さん。1ヶ月以上白ワインに漬け込んで仕上げたドライフルーツがたっぷり入ったシュトーレンは、カットでも購入できます。(1カット・320円税込)
ドライフルーツの味わい、そして後からくるバターの芳醇さ、たまりませ~ん!クリスマスまでは、毎日店頭に並ぶように準備しているそうなので、食べ切ってしまった方も安心です。
BOULANGERIE Pan me
「BOULANGERIE Pan me」アクセスマップ
パン工房 むぎの家(碧南市)
有機栽培された玄米を発酵させ、天然の酵母菌を培養するところから始まる「むぎの家」のパン。乳・卵・バターを使用せず、自然発酵食品にこだわるなど、体にやさしいパンが味わえると評判です。
石窯で焼き上げられるパンは、噛むほどに小麦の自然な甘みを感じられ、リピーターが多いのにも納得。夕方近くになると、お目当てのパンがなくなってしまうこともあるため、早めの時間帯に行くのがおすすめです。
やさしい味わいでお子さまでも安心
シュトーレン:1個1,100円/小サイズ550円(税込)
むぎの家のシュトーレンは、他のパンと同様に、乳・卵・バターを使用していないため、さっぱりと食べることができます。
生地の美味しさはもちろん、ラム酒漬けされた白いちじくやプルーン、ブルーベリーなど7種のフルーツの香りがふわ~♡全てオーガニックというもの嬉しいポイントですね!フルーツの自然な甘さや苦みを感じられ、素材そのもののおいしさを堪能できます。「菓子」というより「パン」に近い感覚で食べられるので、朝ごはんなどにもピッタリかも!?12月に入ったら、営業日には毎日店頭に並ぶ予定です。
パン工房 むぎの家
「むぎの家」アクセスマップ
Happy Bakery TAKUTAKU(西尾市)
夫婦二人三脚で営む「ハッピーベーカリー たくたく」。オーナー・杉山卓実さんの「できるだけ三河産の食材を使いたい」という思いのもと、西尾の抹茶をはじめ、地産品で作るパンがずらりと並びます。
お客さんが楽しく食べてくれるよう、日々新商品開発にも力をいれているそうで、何度来ても選ぶ楽しみを味わえるお店です。
地元食材が使われたこだわりの一品
シュトーレン:2,300円(税込)
ドライフルーツが生地の表面に出てしまうと、焦げて苦味が出てしまうので、生地で包み込んで焼き上げるのがこだわりというシュトーレン。愛知県産小麦・きぬあかりや、西尾市内で収穫されたいちじくを使用するなど、地元の食材もたっぷり!
ブランデーとラム酒に漬け込んだドライフルーツがゴロッと入っていて、一口食べると、まさに至福のひと時!しっとりとした生地感に、思わず「もう1切れだけ…」となってしまいます。