
温室野菜を育てる「トマトガール」に密着

今回密着するのは愛知県立安城農林高校の「トマトガール」たち。園芸科3年生には、野菜を育てる男子6名女子14名が在籍していて、施設野菜のトマトやメロンを育てながら、実際に販売もしているのだ。
普通科では体験できないような、農業実習と自分との結びつきを感じながら、野菜についての知識を幅広く学んでいる。
真っ赤なほほに、はじけるような笑顔が印象的な彼女たちは、まるでトマトそのもの!どんな思いで日々野菜と向き合っているのだろうか?トマトガールのホンネを探ってみた!
野菜や植物の世話がずっと好きだった!

まず、話を聞いたのは大野葉月さん。テキパキとミニトマトを収穫していく手元に、シャッターが追い付かない!ごめん、ちょっと手を止めて~(泣)。すごく早いんだね。
大野さん(以下「大」):あ、はい(笑)。収穫できるものをさっと見極めてパッパッと摘んでます。
―もともと野菜は好きだった?
大:野菜は食べるのもそうですが、育てるのも好きでした。小学生のころから、植物や野菜の観察が得意でしたよ!「高校でもしっかり学びたい!」と思ってこの学校に進学しました。

―やりがいを感じる瞬間や、逆に大変なことは?
大:ミニトマトは、植えてから成長するまでが早いんです。見るたびにニョキニョキ伸びていくので、「私が育てたんだ!」っていう実感があって、やりがいを感じます。大変なのは、夏休みの水やりかな。朝と昼の1日2回やることもあって、ちょっと大変。
―実習は週にどのくらい?
大:基本的には月・火・木曜が実習で、週に最大で7時間あります。実習のほかにも「野菜」という科目があって、野菜栽培全般のことや、農薬、施設のことなども学んでいますよ。
―大学でも農業を学びたい?
大:もちろんです!っていうかホントは家でも育てたい!でもプランターじゃやだ。ちゃんと温室でやりたいです。
高校でトマトに対するイメージが変わった!

―ちょっと、お話聞いてもいい?
水野めぐみさん(写真右上)(以下「水」):いえーい!取材キタ(笑)!なんですか?なんでも答えますよ!
塚本光琉さん(写真右下)(以下「塚」):安城農林のこともっと知ってほしいから、うちらなんでもしゃべるよね(笑)。
―オススメのトマトの食べ方は?
田村華さん(写真左上)(以下「田」):そのままが一番です!うちのミニトマトは糖度が10%あって、イチゴと同じ甘さなんです。嘘だと思うなら食べてみて!ハイ!
―(採れたてのミニトマトをいただく)。甘っ!全然すっぱくないんだね!
吉田凪冴さん(写真左下)(以下「吉」):でしょ?大きさよりも、色が濃いものが甘くておいしいんだよ。実は私、ここに入学するまでトマト食べられなかったもん(笑)。でも自分の育てたトマトを食べたら、めっちゃおいしくて大好きになった!

―もし、彼氏や好きな人が「トマト嫌い」だったらどうする?
吉:とにかく食べてみて!って食べてもらう。
水:どれだけおいしいか、安農のミニトマト食べたらわかるよね。
―「トマトなんて見るのもダメだわ~」って言われたら?
田:そんな人とは付き合えない。絶対無理。こっちからお断り(笑)。
―恋愛よりトマトを取るわけね。じゃあ、「1年間スマホ使えない」or「1年間トマト食べられない・世話もできない」だったら?
塚:うわっ、それ究極!でも...スマホはなくても我慢できる。トマトに関われないのはイヤ。
水:私もそう!だったらスマホがないほうがまだマシ。私ね、将来自分でカフェ開いて、そこで使う食材は自分で育てたいんだ。ここに入学して野菜のことをいろいろ学ぶようになって、そんな夢もみつけた!
選別、袋詰め、販売...すべて自分たちの手で

夢を持って入学した子、夢を見つけに入学した子...。違いなんてない。どちらも輝いていた。
先ほど収穫した赤い実たちがコロコロと、選別機の滑り台を下っていく。大きさごとに分けられたミニトマトは、トマトガールたちの手によって袋詰めに。主に水曜日の午後2時から、安城農林高校の校内で1袋200円で販売されている。イベントなどがあれば、そこで販売することもあるのだそうだ。
彼女たちの愛情を一身に受けて育った、ぷっくりまんまるなミニトマト。今日もどこかの食卓で誰かを笑顔にしている!(取材:光田さやか)
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