
11月8日(木)・9日(金)に安城農林高校で開かれた文化祭、その名も「安農祭」!あいにくの雨にもかかわらず、私たちの到着した朝8時ごろには、すでに人がちらほら。みなさんのお目当ては?どんなモノが売ってるの?ナゼこんなにも人気なの!? 私の知っている高校の文化祭と、全然違うんですが...!実態を探るべく、興味津々な近所のはなしスタッフが、販売している生徒や、買い物を楽しんでいるお客さんを直撃してきました!
クオリティ高っ!ファーマーズマーケット!?

「安農祭」は、生徒たちがこれまで授業で学んできた成果や、実習で作ってきたものを、地域のみなさんに知ってもらおう!食べてもらおう!という一大イベント。「高校の文化祭でしょ?」なんて、侮ることなかれ。学校で作っているからこその安心感と、お値打ち感、そして品質・鮮度の良さは、文化祭レベルを超えている...。
生徒たちからは、「たくさん買ってもいいように"マイリュック"が便利」、「屋台のジェラートは激ウマ」など"安農祭あるある"を聞きながら(笑)、この日のために準備した自慢の一品を見せてもらいました!
「ジャム&ケチャップ」は整理券必須!

食品科学科が販売するのは手作りのジャムとケチャップ。ジャムはいちご・りんご(各300円)・いちじく(250円)の3種類。地元の農家さんから仕入れて、生徒たちが試行錯誤して味を調えているのだそう。
ケチャップは学校で栽培されたトマトを使用。1年生が育てて、2・3年生が加工するのだとか。「ケチャップは、味が濃厚なのでピザソースとして使えますよ~」。300~400枚ほど用意されているという整理券の配布は、毎年、9時30分ごろスタート。1時間ほどで売り切れるという激レア商品です。
冬に大活躍!「大根」は幅広い用途に!

農業科のみなさんが販売していたのは、リーフレタス(100円)や大根(100円)などの新鮮野菜や、玄米(2700円/10kg)・もち米(600円/1.4kg)など。あっという間に行列ができたかと思うと、1時間ほどで見事完売!
「今年は台風の影響で、農作物が思うように育たなくて...。文化祭に間に合うように調整していたんですが、今年は収穫も少なく早く売れてしまって申し訳ないです...。」と複雑そうな生徒たち。「煮物やサラダだけでなく、切り干し大根や漬物にしても、おいしいのでオススメです!!」
「ポインセチア」が激カワ~!!

温室の中で販売されていた、フラワーサイエンス科のシクラメン(500円~)やシンビジウム(700円~)、クリスマスの寄せ植え(700円)。どれも生徒たちのセンスが光っていて、悶絶級のかわいさ!とくに、ポインセチア(400円~)は、赤以外にもピンクや白もあり、どれにしようか迷ってしまうほど。
「夏休みくらいから苗を育てて、文化祭の日に色が出るように調整して育てました。これを短日処理(たんじつしょり)っていうんですよ!」暗い時間を長くすることで、色持ちを良くする効果があるそうで、自宅でも箱をかぶせれば色が長持ちするとのこと。お花屋さん顔負けのアドバイス!
「豚串」で命の大切さも学ぼう

雨の中、どこからともなく漂ってくる香ばしいにおいは...。動物科学科のみなさんが模擬店をだしている豚串(2本350円)売り場から!実は、自分たちで大切に育てた豚で作っているのだそうです。どんな気持ちなんだろう?生徒たちに率直な感想を聞いてみると...。「確かに、ちょっと複雑ではあります...。でもみなさんにおいしいく食べてもらえることが一番です!そしたら豚も喜ぶと思うし、私たちが育てた自慢の豚を味わってほしいですね!」
お客さんも食の大切さや命のありがたさについて学んている様子。これも、農業高校だからこそできる体験かもしれませんね!
甘い!大きい!安い!の「柿・みかん」

「実が大きくて甘みが凝縮されている!」と安農祭常連?の主婦たちが太鼓判を押すのが、園芸科の「柿」と「みかん」。種無しの次郎柿は、はちきれそうに大きく膨らんだ形が特徴。みかんは、宮川早生(みやがわわせ)という品種で、温室育ちのため糖度が高いのだとか。
「安農のみかんはこの日に向けて育てているので今日がまさに食べごろですね!しかもこの値段ですから、お買い得だと思いますよ~」と、なんとも商売上手(笑)。確かに、柿もみかんも1袋200円でしたから、お値打ちですよね!ちなみに私も柿を買って帰りましたが(みかんは売り切れだった...泣)、大ぶりなのに甘くて、とってもおいしかった!
「木工品」がもはや作品の域を超えている件

森林環境科のブースへ行ってみると...そこにはたくさんの木工品がずらり!テーブルに収納ボックス、ガーデニングに使えそうなフェンスに傘立てなど。もはや、お店にあってもおかしくないレベル!これ、ほんとにみなさんが作ったんですか!?「ほんとに僕たちが作りましたよ(笑)」。
材料は、学校の所有林で管理されたヒノキやスギなどを使用。自分たちの手で木材を切り出し、製品の設計もしたというから驚きです!「使い勝手がいいからずっと使っているよ!と言ってくださる方もいて、うれしいですね」と笑った顔が印象的でした!気になる値段は、とにかく安い(笑)!
まごころとあたたかみのある「安農祭」

農作物や木工品など、ひとつひとつがどれも丁寧に作られたものばかり。クオリティが高い!と感心すると同時に、生徒たちのまごころやあたたかみを感じられました。また、生徒たちは「どうしたら買ってもらえるのか」、「良さを伝えるには何が必要なのか」など、作るだけでなく、販売することもしっかりと考えているようです!
また、訪れたお客さんが生徒たちと話し交流する姿も多く見られました!文化祭はただ楽しむだけでなく、地域の方とのふれあいの場でもあるのですね。他にも、安農祭には今回紹介しきれなかった室内展示や模擬店がいっぱい!来年はぜひ足を運んでみて。毎年、11月上旬に開催予定です!(取材:光田さやか)
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